ハンディのある人との『筆談コミュニケーション』

自閉症、ダウン症、重度心身障害の人たちの豊かな内面と出会えます

一人ひとり違う事は、当然なのに、、、!

月1回筆談・指談のコミニュケーションツールを使いながら、最近の関心事や生活の様子、更に心のケアのセッションをしている、高校生とその親御さん、支援者/七野の会話です。 彼Yさんは、支援学校高等部在籍、音声言語のコミニュケーションが困難な自閉症の…

能登半島への想いを綴って

Sさん(40歳代後半)、新しい事業所でのお仕事や生活リズムに馴染み、職員さんも御本人の様子に合わせながら、活動に参加が続けられるよう、工夫してくださっているこの頃です。 月1回のセッションでは、最近の出来事やその時に感じた事・考えた事が筆談・指…

筆談勉強会 3/31 in 福岡 

お知らせ! 『筆談援助者勉強会』 日 時 2024年3月31日(日) 10時~15時30分 10:00 参加者は別室にて座学や筆談の練習 筆談ユーザーさんは自分の 好きなことでゆっくりタイム (スタッフが一緒にいます) 12:00 昼食(多目的ルームにて) 12:45 筆談ユーザー…

筆談・指談を日常に

今回のエピソードは、筆談・指談(以後 指談)が、こんな使い方をすると家族にとって本当に役立ちツールになるという、エピソードです。 登場人物は、高校生のK君と、歳の離れた義理の兄です。文章は、療育者のシチノです。 兄は、2年程前から、K君と筆談の…

筆談勉強会 in 福岡 

8月11日、ユーザーさん2名、母2名、学生1名、渡辺、白石の7名での集まりとなりました。 ☆T君(高校生)学生との練習(ユーザーの手の上に手を重ね支える) 学生は大阪での筆談勉強会にも参加したことがあり、とても意欲的である。 ※青字は筆談 ・ひら…

2022年末 第42回筆談援助者勉強会in大阪 当日のやりとり④/4

【午後③】 (話題が広がりそうなので、MiTさんの質問状に戻るよう、提案をする) 七野:「ユーザーさんみんなが、地域の小学校5年生の時 どうでしたか?」 KiN:ボクが5年生の頃はいつも見守ってくれていた。(支援学級の)先生が助けてくれて、ボクがクラス…

2022年末 第42回筆談援助者勉強会in大阪 当日のやりとり③/4

【午後②】 七野:では、MiT君の質問状について、ご意見お願いします。 KiN:(すぐにペンを持って書き始めた)KiNは、なぜかいつもKiNのことを理解してくれる人がいるから、今までそこまで(質問状のような事)考えてきたことがありませんでした。 MiTく…

2022年末 第42回筆談援助者勉強会in大阪 当日のやりとり②/4

【午前中】 七野:本日は、参加者全員が複数回参加してくださっているので、最近の様子をお聞きして、それぞれが感じたことや考えたことを出し合い深めていきましょう。 また、先日(12月初旬・國學院大學の柴田保之先生と筆談に関心のあるファミリーの会)姫…

2022年末 第42回筆談援助者勉強会in大阪 当日のやりとり①/4

勉強会の続きをお楽しみにと、お伝えして、半年が経ちました。お待たせしました! 勉強会の情報と続き3部構成でお伝えします。 【勉強会情報】 筆談援助の会では、2006年から全国で始まった2日間「筆談」集中研修会から、「もっと身近にもっと広がって」…

4年ぶり! 筆談援助者勉強会 in 福岡 

お知らせです! 『筆談援助者勉強会』✍ 日 程 8月11日(金 祝) 時 間 10:00~12:00 会 場 宇美町立中央公民館 2階多目的ルーム 糟屋郡宇美町平和1丁目1-1 参加費 2500円(筆談ユーザーさん以外) ☆筆談ユーザーさん、4年ぶりのお勉強会です…

日常会話の筆談 銀から金の人生へ

202x年夏 MAさん 10年以上通所している事業所が新築されました。ユニバーサルデザインに則った建物になったようです。ご本人の感想を聞きたくて質問しました。 続いて最近の様子を聞くと、気になっていることわざについてや、気になるご自分自身の行動に…

わかってくれる人の存在が勇気を与えてくれる

今日は初めて若い女性のアシスタントに入ってもらいました。そのために相当緊張したのでしょう。手の動きが硬くて、筆談も最初はとても書きにくい状態でした。特に今大きな困り感はないようで、おばさんが亡くなって、葬儀に参加してきたというお母さんの話…

Sさんと母と七野の筆談と心のケアセッションの軌跡 その5

この時期は、過去の大変だった自分へのねぎらいの言葉かけをすることで、自己承認ができるといいなあと考えセッションをした。そして自分自身の課題(立ち歩いてしまう)が見えてきて、手伝ってもらいながら、本来のありたい自分を目指していこうとしている。 …

Sさんと母と七野の筆談と心のケアセッションの軌跡 その4

作業実習が始まり、加えて母の入院で父との「一週間ドキドキ生活」、目まぐるしく変わる日々の中で、自分の気持ちと向き合っていくSさんの姿があります。 家族で経験してきた「生きることの楽しさ」をことばにし、さらに仕事をする充実感を、手にし始めてい…

Sさんと母と七野の筆談と心のケアセッションの軌跡 その3

Sさんは、家族生活を充実させながら、自分を振り返っている。そこで、(GHグループホーム)での生活を考えている話しになり、本人の不安や動揺が語られる。やりとりの中で親の真意に触れ、落ち着いて考えられるようになる。誰の心にもある「自立と自律」への…

Sさんと母と七野の筆談と心のケアセッションの軌跡 その2

コロナ禍の中、家族関係や自律した生活を模索している姿が、Sさんとそのサポーターたちから、見えてきます。 筆談は、ほぼ平仮名ですけれど、文章は漢字仮名交じり文で示します。()内は、母と七野の状況説明になります。 202X.梅雨 いつもお世話になります …

Sさんと母と七野の筆談と心のケアセッションの軌跡 その1

Sさんは、ある支援者に20年ほど前、筆談を教えてもらっていた。日常会話として、母とはやりとりが出来る。今後、他の方ともコミュニケーションの手段として筆談を使えるようにと、母が「筆談援助者勉強会」に参加して、七野と出逢った。筆談コミュニケーシ…

筆談援助者勉強会in大阪 2022年末その前にno.1

筆談援助者勉強会in大阪 2022年年の瀬 第42回筆談援助者勉強会in大阪開催(2022年末)の前に、他府県から参加の、小学生TU君の親子(以前に2回参加)から、手紙が届きました。前回の勉強会で、勇気を貰って帰っていただきました。今回はサポーター大人筆談ユ…

2023年度、筆談援助者勉強会 in 大阪 

親子の思いが伝わる指談コミュケーション

題名 親子の思いが伝わる指談コミュニケーション 202X年夏 事業所(生活介護)とショートステイを利用して生活されている30代のMさん(男性)とお母さんそして支援者(七野・月1回のセッション)とのやりとりです。 (長い間通っていた病院を変わることにな…

Sさんの特別支援高等学校への進学に向けて

2018.11.4 Mさん(高校1年) Sさん(中学3年) Sさんは前回から今回の間、学校の標語の最優秀賞に選ばれたという話(標語:困ってる?そう声かけて助け合う)、高校面接で学校が気に入って進路が決定、漢字検定も、前はテスト用紙を破ってできなかったのが…

202x年 自分史について(筆談援助者 七野) 小学生高学年頃から、筆談をし始めたK君。10年以上書いて会話する中で、キラッと輝く感性を感じさせる「ことば」が飛び出します。ホロッとしてしまう優しい配慮ある「やりとり」、大阪人ならではのハハッと笑えるオ…

『安心して自分でいられるところ』

今年の1月放送 NHK ハートネットTV『垣根のない家』をみた 誰でも好きなときに来ることができる場所 私がわたしでいていい 僕がぼくのままでいい場所そんな居場所があるって素敵だなと私は思った。その場所は 奈良にある“toi(トイ)” 作家の島田彩さんとラ…

自閉症の女子学生、二人の会話(筆談援助による)

2018.9.23 Mさん(特別支援高等学校1年) Sさん(特別支援学級中学3年) 筆談援助者が二人の間を行ったりきたりしながら、手をもって一緒に書ことで二人の会話の手助けをします。書きながら、書いた内容は援助者が声にだして読みます。それを聞いて、援助…